猫が好き!
風呂を済ませて再び二階に上がると、シンヤの部屋から話し声が聞こえてきた。
ノックをして扉を開くと、シンヤは携帯電話で話しながらこちらを向いた。
「……今夜一時、ハモスにDDOSアタックを決行します。その後でいいですか? ……はい。ちょっと待ってください。真純さん来たので代わります」
どうやら相手は瑞希のようだ。
シンヤが「課長から」と言って渡してくれた電話を受け取り耳に当てる。
「お疲れ。まだ会社にいるの?」
『えぇ。ハルコに動きがあったらまずいし。ダッシュの事も調べなきゃならないし。明日は全社臨時休業になったから、二階のカフェも休みにしてもらったし、あんたも来なくていいわよ』
「え? なんで休みなの?」
『ハルコに何かされたらやばいから。大規模なシステム障害って事にしたわ。取引先にも通達済み』