猫が好き!
「くそぅ……。失敗だ」
「え?」
悔しそうに顔を歪めて、シンヤは自分の画面に向き直る。
そして両手の拳を力なく机に打ち付けて項垂れた。
「ブロックされた。ハルコに感付かれたんだ。CPU使用率もどんどん下がってる」
真純が呆然と見つめる目の前の画面は、いつの間にか赤い文字で埋め尽くされていた。
すっかり消沈してしまったシンヤに、かける言葉が見つからず、真純は黙って彼を見つめる。
少ししてシンヤは気怠げに二つのツールを終了させた。
「大丈夫?」
恐る恐る声をかけると、シンヤは小さく頷いた。