猫が好き!


 シンヤはもう一つのパソコンでブラウザを立ち上げた。
 ダッシュはこちらの様子を窺っているはずだ。
 あの掲示板もチェックしているだろう。

 こちらから動けば必ず乗ってくるとシンヤは言う。


「ダッシュの情報がこっちに分かってるって事は、おまえの事も筒抜けなんじゃないの?」
「そんなヘマはしないよ」


 そう言ってシンヤはニヤリと笑った。
 どうやら少しは元気を取り戻したらしい。

 ブラウザに表示された掲示板の画面を見て、二人同時に息を飲む。
 そこにはすでにダッシュの書き込みがあった。



ダッシュ:さっきのおまえだろ? シンヤ。残念だったな。あと少しだったのにwww


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