猫が好き!
「瑞希と同じ事言ってる。親子みたいなもんだから、似てくるんだね。瑞希もおまえの事、最後の希望だって言ってたよ」
「え……それは荷が重いなぁ」
「なんか、ただのSOSじゃなくてラブレターみたいに見えてきた。なにしろおまえってハルコの初恋の人らしいし」
「へ?」
面食らったように目を見開くシンヤに、真純は以前瑞希から聞いた話をした。
「なぁんだ。じゃあ両想いだったんだ」
「へ?」
今度は真純が目を見開いた。
シンヤはイタズラっぽく笑って続ける。
「僕、気付くまでハルコの事、どこかに閉じ込められている女の子だと思ってたんだよ。チャットで話しているうちに何か助けてあげられるんじゃないかって、勝手に勇者気分になってた。妬いた?」