猫が好き!
シンヤは瑞希に連絡を取って対策を実行するため、部屋に戻った。
今日はシンヤもゆっくり昼食を摂っている暇はないかもしれない。
真純は大きめの弁当箱に二人分のサンドイッチを詰めた。
簡単に掃除を済ませ、弁当とお茶を持って二階に上がる。
部屋に入ると、シンヤはすでに作業を開始していた。
昨日見えたと言っていた対策は、実行に移せるということだろうか。
瑞希の様子が気になったので、真純は昨日から置いたままになっている自分の椅子に座りながら尋ねた。
瑞希はやはり、昨日からずっと会社にいるらしい。
仮眠は取ったと言っていたらしいが、ほとんど寝ていないのではないだろうか。
自分で考えるコンピュータとしてハルコは全国的に知れ渡っている。
辺奈商事のシステム障害というだけで、ハルコに何かあったのだろうと勘ぐられ、マスコミが勝手な憶測で騒いでいる。
その対応も瑞希が担っているはずだ。
ダッシュの調査もある。
早く解放してあげたいのに、自分には何もできないのがもどかしかった。