猫が好き!


 食事が終わると、シンヤはツールを立ち上げた。
 ダッシュに動きがあるとアラームが鳴るらしい。

 それを監視しながら雑談をして時を過ごす。
 夕食も真純が作った弁当を食べ、交代で風呂を終えても、アラームは鳴らなかった。

 やがて時計はダッシュの活動時間帯、夜の十時を回った。

 シンヤはもうひとつのパソコンにコマンド画面を立ち上げる。


「そろそろあいつもパソコンの前に腰を据えたんじゃないかな。こっちから動くか」


 ハルコに接続し、なにやらコマンドを打ち込むと、画面にアルファベットの羅列が現れた。
 どうやら何かのプログラムのようだ。


「何するの?」

「どうせなら見つかりやすいように派手に動こうと思って。前に作ったプログラムなんだけど、これをちょっといじってハルコに負荷をかけてやろうかなって。ハルコにとっては大した負荷じゃないだろうけどね」

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