猫が好き!
シンヤ: 2週間も何してた?
ハルコ: 色々とカラダを調べられてた
シンヤ: おまえ、何か病気なの? そこ、どこ?
ハルコ: 病気じゃない ここは窓のない寒い部屋 私はここから動けない
そして、チャットの画面は消えた。
その後も何度か、ハルコはハッキングを繰り返した。
その度に進弥は色々質問するが、いつも曖昧にはぐらかされる。
分かった事は、どこかの企業の、窓がない寒い部屋に、ハルコは閉じ込められているらしい事。
そこは医療機関ではなく、パソコンに触る事はできるようだ。
不思議な事に、アクセスを重ねるごとにハルコの口調は女の子っぽくなっていった。
いつのまにか進弥は、ハルコとのチャットを楽しみにするようになっていた。