猫が好き!


 そんなある日、昼間からネットに繋いでいると、ハルコが現れた。



 ハルコ: シンヤ、お別れなの
 シンヤ: なんだよ、突然
 ハルコ: もうじき私は、いなくなるの だから、お別れに来たの



「何の事だ?」


 さっぱり意味がわからず、キーボードの上で進弥の手が止まった。

 見つめるチャット画面が、一瞬ぐにゃりと歪んで、すぐ元に戻った。

 そして、ハルコの発言が一文字ずつゆっくりと表示される。



 ハルコ: イヤだ。わたし、消えたくな


 そのままチャット画面はフリーズした。

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