君に告げよう
「――ふぅ……」
深い溜息をつきながら、茶の間の畳の上にごろんと転がる。
ひんやりとした畳の冷たい感触が心地よい。
永輝くんのチームに入ってから、僕の胸の大きな穴は少しずつ埋められていったけれど、まだ完全ではなかった。
「……怒ってるだろうなぁ」
ぽつりと呟く。
僕が族に入ったこと……。
もしも伊地知が生きていたのなら、きっと、顔を真っ赤にして言うはずだ。
『ダメだよ、竹島くん!暴走族なんて!結崎さんは反対しなかったの!?』
「……ははっ」
不甲斐なく、涙がこぼれる。
三年経っても、ちょっとしたことで伊地知のことを思い出す。