君に告げよう
あぁ、そっか。
さっきの女の子は、その彼女だったのかな……。
「……遼太郎、待たせたな」
「お、永輝。かんなは?」
「シャワー浴びてる」
コトを終えた永輝くんがやって来た。
さっきの永輝くんと彼女の姿が目に焼きついていて、僕は永輝くんを直視できなかった。
「おまえには刺激が強すぎたな」
うつむく僕の頭をポンポンと軽く叩きながら、永輝くんが僕の隣りに腰を下ろす。
「遼太郎。おまえさ、人の話を最後まで聞けよ。つか、人の部屋入る時はノックぐらいしろよ」
優美ちゃんは呆れたように言いながら、永輝くんと彼女、二人分のジュースをコップに注いだ。