君に告げよう

ははは、と、二人は取り繕うような笑い声をあげる。

どことなく、ぎこちない態度……。

話を聞いていたであろう姉さんの方に視線を変えると、姉さんも一応は笑みを浮かべているものの、やっぱり二人と同じように、どこか様子が違っていた。


なんで、僕だけが蚊帳の外なんだ？

チームのことなら僕にも聞けばいいじゃないか。

連合の話はもちろん、ユウヤさんが仕切り始めたチームの内情は僕の方が詳しいのに。



「かんな、飲むペース速いぞ？」

「いいのっ！お酒がおいしいんだから、しょうがないじゃない」



まるで……。

自分を落ち着かせるようにして、姉さんはハイペースで酒を飲み始める。



――……ちがう。

チームの話なんかじゃない。


そんな姉さんを横目に見ながら、僕はそう確信した。