君に告げよう
「姉さんは……一歩も引かないよ?」
「……あぁ、分かってる。長期戦になるだろうな」
今までの永輝くんなら、姉さんと切れることを諦めていたかもしれない。
啓介さんへの償い。
姉さんを傷つけたくないという思い。
けれど……。
他に守るべき人が現れて、その人を深く愛する永輝くんは……。
彼女との幸せな未来に向けて、少しずつ歩き始めている。
それが、ひどく困難で険しい道のりになると分かっていても……。