君に告げよう

「………」




今……なんて……。




『永輝が死んだんだ』

「……うん」

『今、藤原総合病院にいる』

「……うん」



頭が真っ白になって……。

胸だけがドクドクと重い音を打ち始める。


僕は優美ちゃんの言っていることが理解できなくて。

涙をこぼすことも、「なに冗談言ってんだよ」と突っ込むこともできなかったんだ。



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