君に告げよう
昼休みの屋上。

殴られた頬の痛みを感じながら、ふと空を見る。


――今日は天気がいいなぁ。


「おい、てめぇ、聞いてんのか?」



そんな呑気なことを考えていると、罵声が飛び、また殴られる。

なんだか立っているのも億劫になってきた僕は、大袈裟に倒れこんだ。



誰も近寄らない、無駄に広い屋上。

【立ち入り禁止】の札と共にチェーンで塞がれた屋上へ続く階段。

そこを乗り越えるのは、三年の不良グループと、こうやっていじめている誰かを呼び出すヤツらぐらいだった。



「おい、おまえら何やってんの?」



ぼんやりと空を眺めていた僕の視界に、学ランを着た集団が逆さまに現れる。


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