君に告げよう
「優美ちゃん。お子ちゃまって俺のこと?」
「おまえ以外に誰がいる?」
ぶすっと口を尖らせた僕を見て、優美ちゃんは大袈裟に笑う。
そして、ジュースとスナック菓子をテーブルに準備していくうちに優美ちゃんの顔からは次第に笑みが消えていった。
「慎重にいかないとヤバイな……」
「……えっ?」
何の前置きもなく、突然切り出した優美ちゃんの言葉がすぐに理解できなかった。
「永輝とかんな。永輝がハンパなことやってるから、かんなが勘違いすんだよ」
「ハンパなことって?」
「別れてからもヤッてるってことだよ」
「あ……。うん…、そうみたいだね」