キミと私の理想論(短編)【完】
*私の理想、キミの理想
*付き合うなら…
*付き合うなら…
『ねー、沙織は付き合うならどんな人がいい?』
不意に、友達の舞花がそんなことを言い出した。
『え?そりゃ、もちろん、私より背が高くて、クールで優しいイケメンくんでしょ!?』
舞花のそんな問いに、間髪を入れずにそう答える私。
私の名前は、前山沙織。
高校1年生。
『…沙織って…やっぱり理想高いよね〜』
苦笑い気味にそう答えたのは、友達の加藤舞花。
『いいじゃん?どうせ、理想なんだからさ』
ケラケラ笑う私に
『まぁねぇ〜』
呆れたようにそう答える舞花。
こんな会話も最近では、日常茶飯事だ。
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