キミと私の理想論(短編)【完】
『そんなことより、舞花は最近どうなのよ?タカちゃんとはうまくいってんの??』
ニヤリとそう言って笑う私に舞花は顔を真っ赤にさせながらコクリと頷いた。
タカちゃんこと、木村崇(たかし)は、舞花の彼氏。確か付き合ってそろそろ3ヶ月になる。
『全く、舞花もいい人見つけたね!ちゃんと幸せになるんだぞ』
なんて、おどけた表情で私が言うと
『ふふ、沙織って、何かお母さんみたいだね?』
クスクス楽しそうに笑い始める舞花。
…それって…どういう意味ですかね?
『どうせ、老けてますよ〜だ』
私は、少しむくれながらそう呟いた。