キミと私の理想論(短編)【完】
『え?』
あまりの驚きに私の手はするりと千歳の胸元から離れた。
い、今なんて…
『な、何言ってんの…?今日の千歳変だよ…?熱でもあるんじゃ…』
そう言って、私が千歳のおでこに手を伸ばすと、
グイッ
千歳に腕をつかまれた。
今度は、至近距離で千歳と目が会う。
『ち…とせ…?』
ドキン
や、やばい…
自分でも顔があつくなるのがわかった。
たぶん、今の私は、顔が真っ赤だろう。