キミと私の理想論(短編)【完】
『…とりあえず、体育館行かなきゃ!』
受け付けをすませ、優しそうな先輩にリボンをにつけてもらった私は、会場である体育館に続く道を早歩きで歩いていた。
その時、
ドンッ
曲がり角で誰かとぶつかってしまった私。
『す、すみません…』
素直に誤った私に対し、そのぶつかってきたヤツは……
『…気を付けろよ、ブス…』
そう言い残して去っていた。
その時の私は、まさに唖然とした表情を浮かべていたに違いない。
…それが、水谷千歳との出会いだった。