いち恋
プロローグ
ねえ・・・

近すぎてなかなか乗り越えることが

できない壁があるんだね。




もしもあなたが幼なじみじゃなかったら

私のこの胸が締め付けられるような苦しい

想いもきっと伝えられていたのかな・・・





幼なじみ・・・・


それは私とあなただけの二人の

特別な関係・・・




私は、それが嬉しかった。




自分がたとえ彼女にはなれなくても、

幼なじみという特別な関係でいられるから。





でも・・・・

私は、怖がりの弱い人間・・・



あなたとの距離を失うのが怖くて、

なかなか一歩を踏み出せない・・・・





あなたと今まで通りの関係ではいられなく

なってしまうのかと思うと、

なかなか自分の想いを伝えられない・・・






そんな弱い気持ちが、いつも心をよぎる。





だから、私はあなたへのこの想いを

すべて消し去ってしまいたくなる・・・

< 1 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop