運命の日

菜穂との連絡も途絶えたが、私はいつもどおりにブラブラしていた。
でも、その日は何もする気になれず、真っ直ぐ家へ帰ることにした。

「ただいま」

ママは帰っていない。ママはダンスの講師。
ちなみにパパはスポーツショップを経営している。

私は帰ってくるなりケータイをいじり始めた。
そんなとき、ちょうどママが帰って来た。

『おぉ!帰ってたの♪』

ママはいつもテンションが高いが、今日はいつも以上に高い。

『ともかに教えたい事があるのよー♪』

「何?」

だるそうに聞く。
ママが雑誌を見せてきた。

「何これ」
『あのね、格闘技の道場なんだけど、行って見ない?』

びっくりした。
普通に・・・・・・・。
格闘技は好きだけどさ。

自分がやる事になるとは思わなかったし。

雑誌には、
【格闘技は、決して選ばれた人間がやるものではない!!!】
と書いてある。
またまた・・・と思いながらも、ちょっと興味があった。

『ねっ、行ってみない?』


・・・・結局、断りきれずに行く事になった。
というより・・・行くことになってしまった。

めんどくさいから持ち物は飲むのだけ。あとはジャージを来て・・・。

ママの運転する車で自宅からだいたい15分で着いた。

このときまだ私は「めんどくさいなぁ・・・・」と、思っていた。
でも、行って良かった。

今までの私を根底からかえたんだから。

運命って、
いつ出会うか分からない・・・・。
でも
だからきっと人生はおもしろいんだろうね。。。
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