海の花は雪
「…やっぱりルドだ…間違いない…父さんは、こんな人だった…」

山形さんが、何かにおびえるように呟いた。

心なしか、修子ちゃんとの距離を開けている…

ナゼか深谷君も眉間にしわを寄せながら、山形さんの意見に賛同している…

修子ちゃん…そんなキャラだったんだ…

「戸川先生、皆さんをからかっちゃダメですよ」

高田さんが笑顔で言った。

「ふふふ…久しぶりに腕がなりますね〜」

「な、何するんですか?戸川先生」

山形さんが聞いた。

「そうですね〜まずは、海底の宮殿へ行ってみましょうか?」

「え?」

「生島君と深谷君の話を聞いていて思ったのですが、過去世の記憶を思い出すキッカケになるのではと、思いましてね〜」

「確かに…あの場所に行ったのが、キッカケだったかも…」

自分は呟きながら、あの時の事を思い出してみた。

宮殿を見た時、懐かしいような気持ちがして、白昼夢を見たんだよなぁ…
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