海の花は雪
視界がいきなり開けて、海岸線の道に出た。

目の前に朝日を浴びてキラキラと光る、真っ青な海が飛び込んできた。

「わぁ〜最高〜♪気持ちいいな〜♪」

「ですね〜♪」


ゆるやかにカーブする海岸線を横目に見ながら、花咲学園の建っている半島が見えてきた。

「…あの崖は、昔のままだよね〜」

「そうなんですか?へ〜…そう言えば、あの話で出てくる島って、小さな島ですよね?それって、変じゃないですか?」

「ハル君、スルドイな…ここだけの話だけどね、あの島、地殻変動の時浮上して、日本列島とつながったんだよ。そん時、今の日本が出来たって感じ?」

「え〜マジですか〜?」

「うん、そうだよ〜」

「…何かスケールでか過ぎて、わけ分かんないな〜」

「そのうち、思い出すんじゃないの?」

「何か怖いな〜」

「そう?映画見てるのと、大差ないよ〜」

ハル君と、そんな事を話しながら、学園に向かった。
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