海の花は雪
「そんな所だと思っていましたよ〜生島君」

戸川先生は、そう言ってニッコリと笑った…

ナゼか寒気を感じる…

「え〜では、そろそろ中へ入りましょうか?」

高田さんが腰に下げた、たくさんの鍵をジャラリと鳴らし、校門の中に全員が入ると鍵を閉めた。



「…うちの学校は基本、日曜日は完全に閉校しているんですよ…」

シ〜ンと校内が静まり返っている理由をたずねると、高田さんが説明してくれた。

「へ〜めずらしですね…僕の高校は日曜日も部活とかやる生徒で、ほとんど毎日、先生達も交代で来てた気がするなぁ」

「そうですね…その辺に、この学校の特徴が出ていますよね…゙運動も勉強も、ほどほどにして遊んで下さい゛が、学園長の口ぐせですからね…」

「おかげ様で、教員の私達も週に一回は、お休み出来るなんて、ありがたいですよね〜」

戸川先生が、コメントする。

「はい、本当に…用務にとってもお休みが頂けて、とても働きやすい学校ですね」
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