海の花は雪
「誰にもなびかないその姿に、女神の神々しさを見た生徒は数知れず…聖域…みたいな?」

「うわ〜マジですか〜?」

「…ハル君、やるな〜」

「うらやましいですね〜」

山形さんと高田さんが本気で、うらやましがっている…

深谷君は先ほどから、目を合わせてくれない…

…オレ、早まったか…?

「ふふふ…何はともあれ生島君、背後には、くれぐれも気をつけて下さいね〜?…でも夏休み中なのは、不幸中の幸いでしたね〜」

…鬼だ…修子ちゃん、あんた鬼だよ…そんなブラックな所があるなんて…

他の男子には黙っていよう…現実は、時に厳しいものだ…




「…では、このような感じで…明日、朝8時に集合という事で、よろしいですか〜?」

いつの間にか、このパーティーのリーダーというか、まとめ役は、修子ちゃんになっていた…

この人以上の適任がいるとは、思えないけど…

山形さんも修子ちゃんの前では、大人しく見える…

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