海の花は雪

〈ハル→山形さん〉       「前世からのタイムカプセル」

善は急げとばかりに、僕達は高田さんの所で昼食を頂くと、スコップを片手に図書館へとくり出した。

お腹がいっぱい&まったりとしたムードで校内を歩いていると、汗がダラダラと流れて行く…

セミは大音量で鳴き続けている…

強い昼下がりの日差しに焼かれながら、遠くでかすかに波の音が聞こえてきた。

「いいな〜僕も海の近くの学校、行きたかったな〜」

スコップを肩に担いで、そう呟くとハル君が聞いてきた。

「山形さんは、どんな立地の学校だったんですか?」

「え〜街中だったよ〜?あんまり騒いでると、うるさいって苦情が良く来てさ〜」

「へ〜そうなんですか…その辺この学校は、全く問題なしだよね〜?深谷君」

「うん、そっか…それで、音楽系のクラブが多いのか…」

「あ〜あ、なるほど〜」

ハル君が手を叩いて感心した。

「そう言えば、二人とも部活は何してるの?」

「オレは、ジャズ部ですよ〜サックスやってます」
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