海の花は雪
いったい何が面白いのか、分かるようで分からない…

すごい確率であるという事は、分かるけど…

「コレは仮説ですけどね〜?もしかしたら、この学校は、海底人が高い確率で集まって来ているのかもしれませんね〜」

「え、まさか…でも、偶然にしては多過ぎるかな…?」

僕は独り言のように呟いた。

「なるほど…」

高田さんは、いたく納得した様子でうなずいている。

「それは面白いと思うけど…何で?」

ハル君は、スコップの柄にあごをのせながら言った。

「さあ〜それは分かりませんが…でも生島君、知っていましたか?この学校の入試…実は、成績はあまり重要じゃないんですよ〜」

「え?そうなの?」

「ええ〜百パーセント、校長の面接で決まると言っても、過言ではないんですよ〜?」

「マジですか…?」

「…」

深谷少年は、ハル君と目を見合わせると、難しい顔をしてたずねた。
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