海の花は雪

「…先生は校長が意図的に、海底人だった人間を集めていると？｣

「そんな風に考えると、楽しくないですか〜？深谷君｣

「…楽しいかどうか分かりませんが、何か目に見えない、意思のようなものを感じます…｣

「深い洞察だな〜深谷君、僕も同意見だよ…｣

重いスコップを地面に下ろして腕組みをすると、深谷少年の意見に同意した。

「…それって、どんな意思ですか？｣

ハル君は、恐る恐ると言った感じでたずねた。

「校長に直接聞いてみますかね〜？｣

先生が、その問いに答えた。

「や、止めて下さい、それだけは！クビになっちゃいますよ、私〜｣

高田さんが、あわてててその意見を否定した。

特殊能力は校長には、ふせておきたいらしい…

「冗談ですよ〜高田さん…この件は、またいずれ考えるという事で…｣

あきらめた訳ではないんですね、先生…

まぁ、僕も興味あるし…でも、とりあえず今は…