海の花は雪
「宮殿で働いている人物も可能性があるけど、自分はハルがフレアのような気がする…」

「え…そう?」

「うん…昨日ハルの部屋を見た時、そう思った…」

「あ〜なるほど〜そう言えばオレ、昔からナゼか花好きなんだよね〜…あ!」

「何?」

「もう一人、夢の中で覚えている人がいるよ…その人は銀色の髪をした人で、長い髪を結い上げてて…笑いかけられた」

自分で夢の話をしながら、あれ?これって…と、不思議な感覚に襲われた…

「…その人は、まず間違いなくイースだと思う…ナゼならイースはフレアとルド以外、笑いかけた事がない…」

「うっそ〜…ってゆ〜か深谷君、何でそんな事知ってるの?」

「…」

言った本人が、自分の言葉に首を傾げている…

「でも銀髪だけじゃ、イースとは限らないし…」

「…銀髪は海底人の中でも、めずらしいとされている…って何で自分は、こんな事を知ってるんだろう…?」

再び深谷君が、小首を傾げた。
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