海辺で恋するシンデレラ
なんだか、今日はいつもと違う。
荒々しくて、激しいkiss。
「は、るさん・・・何かあった?」
「ゴメン。苦しかった?」
いつの間にか、涙が流れていたみたいで
波瑠さんの指でそれが拭われる。
「はぁ~ダメだな・・・海桜に心配させちゃってる。今日、会社で嫌な事があってね・・・。」
と大きな溜め息を吐きながら、私の肩に顔をうずめる。
そんな波瑠さんが、可愛くて愛しくて
もっと弱い波瑠さんを見せて欲しい、と思う。
そして、そんな波瑠さんを支えたいと思った。
「波瑠さん。私は、どんな波瑠さんでも好きだよ?」
波瑠さんの柔らかい髪を撫でながらそういった。
「私、波瑠さんの事。もっと知りたい。」
「海桜・・・そんな事言ったら、俺抑えられなくなる・・・」
仔犬の様な瞳で見つめてくる。
迷っているような感じで、ゆらゆら揺らめいて。