海辺で恋するシンデレラ
なんだか、亜紀が頼もしく思えてきた。
「で、でも~」
「あーもう!藤堂さん家に行くわよっ」
ソファから勢いよく立ちあがる亜紀。
「え?えぇっ!!これから?」
抵抗したけれど、亜紀の力は思いのほか強くて――――
ってか、お酒飲んでるのに何でこんなに力があるの?
そんな事を思いつつ、私は亜紀に引き摺られる様に
波瑠さんの家に案内する羽目になった。
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「あははははっ。」
波瑠さんの家に到着し
最初は、酔っ払いの亜紀と私が突然来たから
呆然としていた波瑠さん。
でも、亜紀から私が言った事を全て話し
事の真相を吐きなさいと言われ、この大笑いに至った。