海辺で恋するシンデレラ

なんだか、亜紀が頼もしく思えてきた。


「で、でも~」

「あーもう!藤堂さん家に行くわよっ」


ソファから勢いよく立ちあがる亜紀。


「え?えぇっ!!これから?」


抵抗したけれど、亜紀の力は思いのほか強くて――――

ってか、お酒飲んでるのに何でこんなに力があるの?


そんな事を思いつつ、私は亜紀に引き摺られる様に

波瑠さんの家に案内する羽目になった。



***************************
**************


「あははははっ。」


波瑠さんの家に到着し

最初は、酔っ払いの亜紀と私が突然来たから

呆然としていた波瑠さん。


でも、亜紀から私が言った事を全て話し

事の真相を吐きなさいと言われ、この大笑いに至った。


< 116 / 218 >

この作品をシェア

pagetop