海辺で恋するシンデレラ

波瑠さん、今夜彼女とディナーなんだ。

あ、お料理どうしよう・・・


でも「待ってて」って言われたし。

取敢えず、部屋で待っていよう。


「お腹空いたぁ~」って帰ってくるかもしれない。



でも、部屋の中に入ると、なんだか視界が滲んできた。


私がココに・・・波瑠さんの傍にいると

困らせちゃうんだね。



波瑠さん。

私、あなたを信じると決めたのに・・・ゴメンなさい。

波瑠さんの事が、好きです。

胸が苦しいくらい、大好きです。


でも、私は一緒に居られません。

あなたを・・・苦しめたくないから。


波瑠さんは、TD Group の部長さん。

私は、ただのアルバイト。


似合う訳がない。

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