海辺で恋するシンデレラ
私は、少し多めに作ったハンバーグを焼いて
少し冷ましてから、冷凍庫に入れた。
いつでも、食べれる様に――――
そうして、部屋をぐるっと見回して
深くお辞儀をした。
感謝を込めて―――――――
波瑠さん。ゴメンなさい。
私の我が儘を許して下さい。
でも、今まで優しくしてくれて
愛してくれて・・・ありがとうございました。
部屋を出ると、合鍵をポストに入れ
波瑠さんのマンションを後にした。
振りかえること無く
ひたすら、前だけを見て歩いた。