海辺で恋するシンデレラ
訳が分からない。どうなっているの?
もう、この場所から離れたい。
その一心で、引っ越しの事を口に出した。
「あの、引っ越しが・・・・」
「あぁ、海桜の荷物なら既に俺のマンションに運んで貰ってるから。心配しないでね。」
ウィンク付きでそういう波瑠さん。
嘘でしょ?
あー、頭がくらくらする。
「お母さん。僕達、結婚を前提にお付き合いしています。ですから、今日はそのお赦しを頂きに参りました。」
「あら~。あなたの様な素敵な人なら、私は喜びこそすれ断るなんて事しませんわ。」
おほほほ・・・なんて、笑ってる。
「でも、宜しいんですか?あなたの様な立派なご家庭で、私の娘は大丈夫かしら?」
「海桜さんなら、大歓迎ですよ。きっと父も母も喜びます。」
私の理解が、追いつかないまま
2人の間でどんどん話が進んでいく。