海辺で恋するシンデレラ
15.sourire - スリール -
「さぁ、邪魔者は消えたし・・・お腹空かない?海桜。」
じゃ、邪魔者って・・・
「波瑠さん・・・なんで言ってくれなかったんですか?」
「何を?」
「その・・・お孫さんって事?」
「なんで、疑問系?」
いや、その創立者の孫って事も良く分かんないんだけど。
むむっ・・・と睨みつけると
笑いながら「分かったから」という波瑠さん。
「でも、相談してくれなかった海桜も悪いんだからね。」
あ、それは確かに・・・。
「とにかく、種明かしは場所を移動してからにしないか?」
「そうですね。」
相澤さんと波瑠さんは、和やかに笑い合った。
そして、私達は波瑠さんが運転する車に乗り込み
あるレストランに向う事にした。