海辺で恋するシンデレラ
「あの、なんで夏生さんがココに居るんですか?」
「ん?それはね・・・」
「ここは、夏生の店だからだよ。」
「あー、俺が言おうと思ってたのに、ズルいぞ波瑠ぅ~。」
夏生さんが波瑠さんの頭をグーでグリグリしている中、私は考えていた。
えっと。夏生さんは、相澤社長の息子さんで・・・
この店は、夏生さんのお店って事は・・・オーナーさん?
でも、社長の息子って事は、ゆくゆくは跡を継ぐわけだから・・・??
「海桜、どうしたの?そんなに難しい顔して。」
「いや、あの。夏生さんって相澤さんの会社を継いだりとかはしないのかなって。」
「ははっ・・嫌だよ。俺は料理作る方が好きだからね。それに、俺が料理好きだから、波瑠は今まで生きてこれたんだよ。」