海辺で恋するシンデレラ


波瑠に料理作らせたことある?なんて聞いてくる。

確かに、最初は破壊的だったけど・・・

この前エッグトースト出来てたし。


「エッグトーストは、もう出来ますよね?波瑠さん。包丁は恐ろしくて、持たせられないですけど。」

「マジで?!目玉焼き出来る様になったの?」


友人にそこまで言われる波瑠さんって・・・

今まで、どんな生活してたんだろう。


「夏生、お喋りはいいから早く何か作って来てくれ。」

「はいはい。あ、海桜ちゃん好き嫌いある?」

「えっと、牡蠣と納豆以外なら大丈夫です。」

「OK。少し待っててね~」


お父様である、相澤さんに催促されて

やっと私たちのテーブルから離れ、オープンキッチンスペースへ

歩き出した。


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