海辺で恋するシンデレラ

もう、仕方ないなぁ・・・

なんて思いながら、フォークでくるくるとパスタを巻いて

波瑠さんの口元に持っていく。


ぱくっ・・もぐもぐもぐ・・・・


「ん、美味いね。海桜も食べる?」


って、波瑠さんは私がしたと同じように、カルボナーラを

フォークに巻き付け、口元に持ってきた。


えっ。は、恥ずかしいんですけど・・・みんな見てるし。

んーままよっ。


「っ・・・ん、美味しいっ!」

「でしょ。」


笑顔で笑い合う私達。


「はぁ~。これは、夏生の入る隙は無さそうだな。」

「へいへい。コレで藤堂の跡取り息子なんだから、大したもんだよ。」


深くため息を付く、相澤親子。


< 169 / 218 >

この作品をシェア

pagetop