海辺で恋するシンデレラ
もう、仕方ないなぁ・・・
なんて思いながら、フォークでくるくるとパスタを巻いて
波瑠さんの口元に持っていく。
ぱくっ・・もぐもぐもぐ・・・・
「ん、美味いね。海桜も食べる?」
って、波瑠さんは私がしたと同じように、カルボナーラを
フォークに巻き付け、口元に持ってきた。
えっ。は、恥ずかしいんですけど・・・みんな見てるし。
んーままよっ。
「っ・・・ん、美味しいっ!」
「でしょ。」
笑顔で笑い合う私達。
「はぁ~。これは、夏生の入る隙は無さそうだな。」
「へいへい。コレで藤堂の跡取り息子なんだから、大したもんだよ。」
深くため息を付く、相澤親子。