海辺で恋するシンデレラ
心配していた亜紀さんに、微笑んでみせる。
「ぅん・・・少し、思い出した・・・。」
「本当?」
「高校の時の事―――」
それから、教室の椅子に座って
学園祭の事や、付き合っていた彼氏の話とか
思い出した事を頼りに、話していく。
亜紀さんも「そうそう。」とか相槌を打ちながら
私の言葉に付け加えながら話してくれた。
気が付いた時には、結構夜も更けていて―――――
カツ、カツ、カツ・・・足音が聞こえてきた。
「やばっ、警備員だ。」
思わず、2人して机の下に隠れ、ひそひそと小声になった。
「見つかったら、大変だし・・・ココは。」
「ここは?」
「逃げるわよ、海桜。」
え、マジで?!
内心、ドキドキしながら警備員に見つからないように校舎を出た。
そして、門を出た時
思わず顔を見合して、大笑いした。