海辺で恋するシンデレラ

だから、私にしては大胆な事を口走ってしまった。


「抑えないで下さい。私、波瑠さんならいいですよ?」

「だからっ・・・もう、ダメだ。kiss、してもいい?」


遠慮がちに聞いてきた言葉に、私は無言で頷いた。

どちらからともなく、顔が近づいて

触れるだけの軽いkissをした。


「海桜・・・今みたいな顔は、絶対俺以外見せちゃダメだからね?」


どんな顔をしていたのか分からないけど

切なくって、とっても優しい顔を浮かべていた

波瑠さんに逆らう事なんて出来なくて―――――――


「はい。」


と、抱きついて答えた。

すると、頭の上に優しい手の温もりが落とされた。



あ―――――。

波瑠さんが、こうやって頭を撫でてくれるの

凄く好き――――大好きっ。




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