海辺で恋するシンデレラ
休みの日かぁ。
んー、殆ど休みって無かったからなぁ。
休みがあっても、会社に呼び出されたりして
結局休みにならなかったりだし――――
「取れる時は、夏生とかと一緒にダイビングにいったり、家で読書したり・・・かなぁ」
「えっ?!そんなに、お仕事忙しいの?」
心配そうに、眉を下げ見上げて来る海桜。
「あぁ、忙しい時は会社に泊まりこむ事もあるけど。でもちゃんと、月一回は休んでいるし・・・問題無いよ?」
「月一回?!」
まぁ、周りのサラリーマンに比べれば少ないかもしれないが
今まで何も疑問に思わなかったし、それでいいと思っていたから
そんなに驚かれた事に、驚いた。
「じゃぁ、ご飯は?」
「ん~、基本コンビニの弁当かな。疲れて食べない時もあるけど。」
「そんなのダメだよっ。そんなに忙しいなら、もっと栄養を考えてバランスよく食べなきゃ。身体壊しちゃうよ?」