海辺で恋するシンデレラ

そんなに心配してくれるなら・・・

ちょっと、冗談半分で言ってみる事にした。


「じゃぁ、海桜が作ってくれない？」

「え？」

「ダメ？」


無理かな？やっぱり。

でも、海桜の手料理食べてみたいしなぁ―――――


暫く考え込んでいたみたいだけど

「んー。私が作ったので・・・いいの？」

と、上目遣いで見てきた。


くーっ、この仕草が計算されていたら嫌だけど

海桜の場合、自然にやっちゃうから堪んない。


「海桜が作ったのが、いい。」

「じゃ、何が好き？何食べたい？」

「んー、ハンバーグ。あ、半熟の目玉焼き乗せてね。」


すると、目を大きく見開き

子供みたい、とクスッと笑われてしまった。


子供の頃から、ハンバーグは大好きで

今でも食べたくなると、外食しに行ったりするくらいなんだから

仕方がない。