海辺で恋するシンデレラ

彼女の姿に、見惚れていると

「ねぇ、波瑠さんも手伝ってー。」

と声がかかった。


はい、はい。


「何すればいい?」

「玉葱、みじん切りにして?」


そーきたか・・・


「う、わっ・・・ちょっ、波瑠さん?それ、みじん切りじゃないし。あーもう危ない。指切っちゃうよ。」


玉葱を切っていると、横で海桜がオロオロしながら

俺の包丁さばきを見ている。


そして、あっという間に俺の出番は終わった。

最後の方は「邪魔だから、あっちいってて」なんて言われた。

なーんか、落ち込むなぁ。


そんな事を思っていたら、部屋にいい匂いが漂ってきた。

そして、暫くして料理が運ばれてきた。

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