海辺で恋するシンデレラ
「お待たせしました。お口に合うと良いけど・・・」
お、美味そー。
俺がリクエストした、半熟卵が乗ったハンバーグ。
それに、サラダとワカメ入りの卵のスープまで。
短時間で、こんなに作れるなんて――――
ちょっと感動してしまった。
ぐぅぅぅぅ・・・・
あ、お腹の虫まで騒ぎ始めたよ。
「あはっ。食べましょ。」
海桜と向かい合って食べる料理はどれも美味しかった。
「はぁ、お腹いっぱい。海桜、料理上手いね。」
「ふふっ、ありがとう。」
食べ終えた食器を片付けながら、テーブルを布巾で拭いていく。
「ね、何か飲む?」
「じゃ、コーヒー。」
「波瑠さん、ブラックだよね?」
何度かカフェに行っただけなのに、ちゃんと好みを知っててくれる。
こういうの良いな。