海辺で恋するシンデレラ

少しして、ブラックコーヒーと

甘い香りのする飲み物が、テーブルにコトッと置かれた。


そう言えば、彼女はどんなものが好きなんだろう。

色は何色が好きなんだろう。

何にも知らないや。


1つ1つ、ゆっくり彼女の事を知っていこう。

そして、彼女にも俺の事を知って貰おう。


「それ、なに?」

「ん、これ?これは、いちごラテ。甘くって美味しいんですよ?飲んでみます?」


そういって、海桜が一口つけたコップを置いた。


コップと海桜を交互に見る。

そして、海桜にkissをした。

なんだか、こっちの方が美味しそうだったから。


「ん、甘いね。でも、美味しい。」


しれっと感想をいいつつ

怒られるかな?なんて思ったりして――――――


そう思って、海桜の方に目をやると

耳まで真っ赤にして、そのままフリーズしていた。

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