海辺で恋するシンデレラ

ふっ・・・かわいい。

このまま押し倒したら、どうなるだろう。


なんて、イタズラ心が芽生える。

そんな事をしたら、一生後悔しそうだからしないけど。


「海桜、飲まないの?冷めちゃうよ」


さっきの事は、何でも無かったかのように振舞ってみる。

このまま海桜を苛めちゃうと可哀想だから。


「あ、はい・・・あちっ」


慌てて飲もうとして、舌を火傷したみたい。


「海桜、もしかして猫舌?」

「ん、そう。」


涙目になりながら、フーフーといちごラテに息を吹きかけている。


そんな仕草も可愛くて―――――

ますます苛めたくなる。

俺って、Sだったのかな・・・・。


「ねぇ、海桜?」

「ん?」

「もう一回、kissしよっか。」


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