デキちゃってない結婚
第一章 大嫌いな後輩
一
第一章 大嫌いな後輩
一
今日も博多駅の薄暗い地下ではガタガタと台車の行き交う音が鳴り響いていた。
本田真理子は同僚の橋本夏歩と地下の倉庫から在庫品を綺麗に台車に並べ積み上げていた。
「ラストとんこつ大福16個入りね」
その言葉に溜め息を付いた真理子は嫌そうに綺麗にラッピングされたとんこつ大福の箱を持ち上げて夏歩に渡した。
二人は博多駅のお土産屋の販売員をやっている、最近新人が入ったばかりで、真理子はその新人への不満をブツブツと夏歩に呟いていた。
夏歩とは歳も同じで何でも話せる仲なだけに、事実以外の事まで膨らまして話すのが真理子の癖だった。
一
今日も博多駅の薄暗い地下ではガタガタと台車の行き交う音が鳴り響いていた。
本田真理子は同僚の橋本夏歩と地下の倉庫から在庫品を綺麗に台車に並べ積み上げていた。
「ラストとんこつ大福16個入りね」
その言葉に溜め息を付いた真理子は嫌そうに綺麗にラッピングされたとんこつ大福の箱を持ち上げて夏歩に渡した。
二人は博多駅のお土産屋の販売員をやっている、最近新人が入ったばかりで、真理子はその新人への不満をブツブツと夏歩に呟いていた。
夏歩とは歳も同じで何でも話せる仲なだけに、事実以外の事まで膨らまして話すのが真理子の癖だった。
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