デキちゃってない結婚
「ちょっと待ってよ」

 真理子は夏歩が出て行ったので、急いで飲んでいたコーヒーを飲み干し、缶をゴミ箱に入れこう呟いた。

「三十歳かぁ・・・」

 そう言って溜め息をつくと、何かを思い出したかのか、ニヤッと笑った。


















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