デキちゃってない結婚
「一昨年もです」

 春菜の怒った態度に、真理子は春菜の肩を揉み宥めた。一応椅子に座ったものの春菜は拗ねた顔で、真理子はどうしようと考えるものの、真理子の頭じゃ解決策など思いつかなかった。

夏歩は売店の外に出て腕を組み自分が犠牲にならない方法を考えていたが、夏歩もまた解決策は思いつかないでいた。

そんな先輩二人の顔を確認して春菜は溜め息をついて、また怒りを爆発させた。

「私だってもう二十八歳なんですよ、ダンス嫌ですよ、それに先輩達が佳奈ちゃんと一緒に仕事したく無いって言うから私がシフト一緒にやってるのに、ダンスまで私に押し付けて」


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