デキちゃってない結婚
 拭き終わると急いでパンツとレギンスを一気に穿いた。ブラも着けてロンTも着たし短パンも穿いた。

 少しお尻に違和感があったが真理子は気にせずにお風呂場から出ると、酒井がオーブンからドリアを出して待っていてくれた。

「もう一回乾杯しましょうか」

 そう言ってニコッと笑った酒井に対して真理子は空気もよまず、ドライヤーを借りたいと言ったので、酒井は苦笑いをして立ち上がった。

 その後真理子と酒井は盛り上がった、色んな話しをした、酒も進んだ、たった一日だがかなり二人の距離は縮まった。真理子は酒井に下の名前を教えてもらい、下の名前で呼ぶようにもなった。

 酒井の下の名前は純一、真理子は純一のおかげで美月のことを完全に忘れて幸せいっぱいの状態が続いていたのだが。

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